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Mattermost v5.35 リリース情報

はじめに

本日、Mattermost v5.35がリリースされました。16日が週末なので早めの公開されたみたいですね。

本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。

アップグレードの注意事項について

アップグレードに関しての重要な注意事項について4つほどアナウンスされております。

  • 今後の新機能(共有チャンネルや折りたたみスレッドなど)に向けたデータベースアーキテクチャのアップデートをv5.35で実施します。 移行プロセスのパフォーマンスが影響を受けます。特にMYSQL 5.xを利用されている方は注意が必要です。データベースに数百万件のテーブルがある場合にアップグレードに数時間かかる可能性があります。
  • ファイル検索の新機能がv5.35で導入されます。 過去に共有されたファイルの内容を検索に含めたい場合、アップデート前にコンテンツ抽出コマンドを実行する必要があります。
  • 一括ユーザインポートで生成したパスワードの生成ロジックは比較的脆弱でした。ですので、パスワードを変更していないユーザがいる場合はパスワードをリセットすることをお勧めします。
  • 2021年8月16日に公開予定の「v5.38」では、「config watcher」(設定ファイルのconfig.jsonを自動的に再ロードするメカニズム)を廃止、構成変更を適用するために実施するmmctlコマンドが推奨されます。

アップデート内容の紹介

1.Apps Framework (プレビュー)

Apps Frameworkは、外部ツールと統合するための新しい方法です。 開発者は、使い慣れた開発言語を使用して、Mattermostでインタラクティブなアプリを作成できるようになります。新しいアプリは、モバイルクライアントとデスクトップクライアント間でシームレスに機能します。 ※Apps Frameworkは開発者向けのプレビューであり、Mattermostの本番インスタンスでの運用は推奨しません。詳細はドキュメントを参照ください。

2.ファイルおよびドキュメント内容の検索機能

Mattermost 検索するとメッセージとファイルの両方が見つかるようになりました。 また、ファイル検索では、ファイル名に一致するかサポートされているドキュメントであれば、一致するテキストを含むコンテンツのファイルもみつけることができます。紹介ブログはこちら(Search for files and document contents in Mattermost)です。

3.システムコンソールページへの細かいアクセス制御が可能に(Enterprise E20 Edition)

レポート、環境、サイト設定、認証、統合機能およびコンプライアンスのそれぞれのサブセクション毎に権限を設定できるようになりました。

4.共有チャンネル(Enterprise E20 Edition)

Mattermostクラスター間でチャンネルを共有するための実験的なサポートが追加されました。Enterprise EditionE20ライセンスが必要です。共有チャンネル機能はデフォルトで無効です。

5.Enterpriseトライアルの機能強化(Enterprise E20 Edition)

Enterprise E20 Editionの試用期間の開始時、試用期間残り3日および最終日の時にシステム管理者にバナー警告を追加しました。

6.Incident Collaboration (Enterprise Edition E20)

「ad hoc tasks」、「stakeholder overview」などの機能がIncident Collaborationプラグインのインストール時に同時にインストールされるようになりました。

さいごに

弊社での利用環境はMYSQLの5.xを利用しているので、アップデート時間は少し心配ですね。業務時間外などに実施するようにしたいと思います。また、8月のアップデート(v5.38)以降はアップデート方法が変わるのでしょうか、気になるところです。
Apps Frameworkは開発者にとって、自分の得意な言語で開発できるのはありがたいですね。


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