中村彰宏
「日本品質×海外×AI」のハイブリッド戦略で世界を駆ける

取締役/中村彰宏
はじめまして。
ディーメイクの創業者であり、現在は取締役を務めている中村彰宏です。
また、海外事業を展開するMKDTグループの代表も務めております。
ディーメイクは、お客様の課題を診断・解決する『企業ドクター』として、システム開発からブランディング、Webデザイン、自社ソリューション開発までを幅広く手掛けている企業です。
2015年の創業以来、着実に歩みを進め、現在は海外拠点とのハイブリッド体制を強みとするMKDTグループとして事業を展開しています。グループとして、2024年にドバイ拠点、2025年6月にはインドネシアにも拠点を新設しました。
日本の緻密な設計・管理基準である「日本品質」をベースに、海外の豊富なリソースとスピード、そして最先端のAI技術を掛け合わせる。
この3つを融合させることで、これまでのIT業界では矛盾しがちだった「高品質なのに早い」、「コストを抑えつつ最先端」という難題を同時に解決できる体制を整えています。さらに、データやAIを活用したサービス提供や、国内外におけるグループ間のシナジーを活かした支援を通じ、多角的なアプローチでお客様の成長と成功に貢献しています。

エンジニアからプロジェクトマネージャー、そして経営の道へ
私たちの挑戦の始まりとなったディーメイク設立に至るまでのお話をさせていただきます。
私は大学卒業後、新卒で東証プライム上場の大手SIerに入社しました。当時は同期が350人もいるほど、業界が活気に満ちていた時代でした。そこでは、地上デジタル放送への切り替えという国家プロジェクトに関連する大規模なシステムや、スカイツリーの建設に向けた電波帯の管理システムのテスト業務に携わりました。
その後、さらに開発スキルを磨くため、小規模なシステム開発会社に転じました。コンパクトな組織であれば希望する仕事を選び、確実にスキルアップできると考えたからです。2年ほどが経ち、ある通信系大手企業の案件でリーダーに抜擢され、その成果を評価されたことで、中堅SIer企業からオファーを受けて新しいキャリアを選びました。
そこではソフトバンク社の案件を担当し、単身で現場に入り、仕事の拡大を任されました。
中国でのオフショア開発を行うシステム設計のリーダーを務め、現地企業のブリッジSEと連携し、プロジェクトを無事に完了させることができました。
さらに、当時のウィルコムとのシステム統合という非常に難易度の高い大規模プロジェクトのマネージャーも担当しました。チームマネジメントからステークホルダーへの折衝、スケジュール管理など、実質的に現場を一任される重要な責務を担う役割でした。
無理難題とも言える要求に対応し続けたことで、自身の視座やスキルが急激に上がったことを実感しました。期待に応え成果を出し続けた結果、周りから信頼と評価を得ているという喜びを心から感じました。いつの間にか私は高度なスキルを持つプロジェクトマネージャーとしてのキャリアを築いており、その経験が自らの揺るぎない自信にもつながっていました。
しかし、その現場を離れた後に会社から打診されたのは、経験が浅くても対応可能なテスト案件でした。その提案に私は失望さえ覚えました。エンジニア個人のキャリアを考慮せず、会社の都合で振り回されることに、どうしても納得することはできませんでした。
ちょうどその頃、現場でフリーランスとして働いている方と出会い、そのような生き方があると知りました。自分のスキルには確信を得ていたので、この機に会社を辞めて独立するという道を選びました。
その後、リクルート社のプロジェクトに参画することになり、そこでも高い評価をいただくことができました。大手企業から直接契約のお話をいただいたことが大きな転機となり、2015年に株式会社ディーメイクを設立したのです。

「エンジニアファースト」が紡いだ強固な組織
立ち上げ当初は私一人の会社でしたが、第一号の社員を迎えた時、私の中のスイッチが切り替わりました。それは、社員一人ひとりの生活とやりがいを守っていく「経営者」としての覚悟を決めた瞬間でした。
企業として成長し続けるためには環境整備が重要だと考え、市場に合った評価制度、リモートワーク制度、社内副業制度など、必要だと考えることは全て実行していきました。
同時に、当社はエンジニアが担当する案件も厳選しています。一人ひとりの希望やキャリアを考慮し、スキルアップに繋がる仕事を意識的に選んでいるのです。
その想いは自社サービスにも表れています。その一例である「システムテンプレート」や「DD STYLE」などは、エンジニア社員が開発に主体性を持てる点が魅力です。それがキャリアアップにつながり、新たな仲間を惹きつける力にもなっていると感じています。
また、当社はコンパクトな企業でありながら、多くの大手企業から引き合いをいただいています。
私たちの最大の強みは「提案力」と「技術力」。『企業ドクター』として、課題に対し最も効果的な解決策を提案し、それを高い技術で実現することに貢献し続けてきた自負があります。

独自のハイブリッド戦略で成長を加速させる
現在、私たちが強力に推し進めているのが、「日本品質 × 海外 × AI」を融合させた独自の「ハイブリッド戦略」です。
海外拠点において、AIサーバーやVDI(仮想デスクトップ)サーバーのレンタル事業を展開し、海外人材の雇用も積極的に進めることで、グローバルな知見を取り入れ、お客様のビジネス成長をより強固に支援していきます。
そのための土壌作りとして、世界中どこにいても仕事が可能な、セキュリティリスクを低減したバーチャルデスクトップ上のネットワーク構築を加速させます。さらに、そのネットワーク上にAIを組み込み、自社でローカルLLMの検証を行うような世界観を創り上げたいのです。そこで成功させたナレッジは、新たな事業の種としても洗練させていくことができると考えています。
AIに関しては、近年かなり綿密に調査しトライアルを重ねてきました。
システム開発分野はもちろん、企業の成長に繋がる多くの可能性を確信しています。今後は、AIを活用した書籍出版や、自社サービスとしてリアルタイム翻訳アプリやAIティーチャーアプリの実現などの取り組みも構想しています。
また、現在は日本企業のクライアントがメインですが、将来的には海外企業のクライアントとの取引も拡大し、ドバイやインドネシアだけではなく、他の国へも拠点を開設し、グローバルに事業を展開していきたいと考えています。

今後も、経営者として常に先の先を見据え、会社全体をさらに高いステージへと引き上げるための挑戦を続けていきます。
自分の中にある「強く正しい想い」を大切にする
これまで自分自身のことを、周囲の調整を図る「バランサー」だと認識していました。一方で経営に携わる立場となり、自分の内側から湧き上がる「欲」を持つことの重要性を、近年は強く感じるようになってきました。
なぜなら自分の「やりたいこと」を持って行動するバイタリティーには別次元の強さがあるからです。「欲」が生み出す強く正しい想いが、会社や個人の成長を加速させるのだと強く思います。
私がどういう人生を歩みたいか。
自分がこの世を去った後、それを惜しんでくれる人がたくさんいたら「幸せな人生」であると考えています。そのためにも、家族、社員、クライアント、関わるすべての人々を幸せにすることが、私の「想い」の源なのだと感じています。
だからこそ、利益を生み出し、会社を成長させ続けることが、私の果たすべき責務なのです。
そして、若いエンジニアたちにも、「欲」を大事にして欲しいと思っています。
何かを「やりたい」という欲が将来に花を咲かせる“種“になります。海外事業を展開したもう一つの理由は、エンジニアたちに海外で働けるという選択肢を提供したいという想いもありました。そうした「欲」を持った若い世代が、活躍できる環境を増やし、私たちが学んだこと・得たものを次の世代へとつなげていくことが私の望みです。